別れのやりとりを聞いた美那は

唖然としていた…と思ったら

ピクリと右眉が動き

「なにそれ?!ありえなく無い?!」

と怒り出したのだ。

黙ってうつむくあたしを見て美那はため息をつき、

「夏恋」

と、真剣にあたしをみた。

ようやく顔をあげたあたしに美那は

鼻をおっぴろげ、より目をして、ベロを出して変顔を見せてきたのだ。


それがおかしくておかしくてあたしは
大笑いした。

美那もつられて大笑いした。