「沙羅〜また朝から勉強?
学校までくらい、別にいいじゃ〜ん」

「なに言ってんの!!
今日は英語の模試があるんだよ!」


そう、今日は夏休み明けの模試がある。


「だからって……」

「模試が上手くいけば、笹山大学の合格圏内に入るかもしれないんだから!!
数学の二次関数も復習しないと!それからあと三角関数も!それから………」


「あーはいはい分かったから!!
どうぞごゆっくり〜」


凛ちゃんは呆れ果てて、口をとがらしていた。