昼休み、大也さんに会ったんだ…




そのあと、オレのとこに来たんだな…




昼休みに、企んだような顔してたのはこれだったんだ…




遊実が昼休み後から、暗かったのはそのせいか…




ん?






待て待て…





なんで、オレに彼女がいたら遊実が落ち込むんだ…?






えっ、もしかして…?!




大也さんが、遊実と2人になる機会を作ってくれたんだよな…





「翔平?

聞いてる?」




ハッと、遊実を見ると悲しそうな顔をして見つめられた。




「彼女、いたんだね…

教えてくれたら、よかったのに!

クリスマス限定遊園地、行ったらどんなだったか、教えてね!

部活頑張ってね!

じゃ、あたし行くね!」






オレが口を挟むすきもなく、早口で言いたいことだけ言ってチケットを手渡してきた。





オレは、その手をつかむと…





抱きしめた…







ギュッと背中に回した手に力を込める。





「しょ、翔平…?!

ダ、ダメだよ…

彼女いるんでしょ?」






大也さんがここまでしてくれるってことは、オレに可能性があるってことだよな?






智哉が好きだと思っていたのは、オレの勘違いか?






オレの腕の中でジタバタしている遊実。