[発信:しんちゃん]

三回目のコールで信はでた。

『どうした?朝早くに…』

眠そうな彼の声。

なんか、とても新鮮だった。

『ごめんね?朝早く…寝てたよね?』

『大丈夫だよ…』

すごい眠そう…

『ごめん、かけ直すね?』

『いいよ、どしたの?』

『あのね?私昨日さ…』

『いいよ、気にしなくて…』

私が、言おうとする前に信は言った

『俺もいきなり悪かったし…』

『そんなこと…』

『まぁ、この話はおしまいっ!!ね?』

『うん…』

『俺今日は仕事だから寝るね?』

『ごめんね?おやすみって、また寝るの?』

『まあねっ』

信は、私のことを責めない。

いい人。

優しい人なんだな…