「それは……どういう意味でしょうか」

「ふふ、それは貴方たちの想像にお任せするわ」

私が笑って言えば、まさか…と後ろにいた赤髪の人が槍を手にする。

「おめえ、まさか長州か?」

「長州、ね。そう考えていただいて結構ですよ」

長州は洋装を着る異人たちと関わりがあったみたいだから。

死ぬために、あなたたち長州を利用させていただきます。

長州という言葉に敏感に反応した彼らは刀を一斉に抜いた。

「お前……それは本気で自分は長州だと言ってんのか?長州だったら容赦しねえ」

「それは調べて見れば分かるでしょう?新選組なのにそんなこともできないの?」

「君は……我々のことを知っているのか?」

近藤さんの言葉に、私は詳しいことは知らないけどとかぶりを振る。

「それだけ聞けたら後はどうでもいい。自ら正体を晒したことを後悔するんだな」

「……」

ああ、よかった。
これで私……死ぬことが出来るのね。

やっと、やっとー

土方さんの合図で私に刀が振り下ろされようとする。

まさに、その時だった。

「待ってください!」

振り下ろそうとする刀を引き止めたのは、沖田さんで。

全員が沖田さんに視線を向ける。