「ではひとまず退散しましょうか。皆さん、それぞれ隊務に戻ってください」

「おう!」

近藤さんたちとの詮議というのが終わったのか、みなさんゾロゾロ立ち上がり去っていく。

私はどうしたらと考えているとじゃあ、と沖田さんが手を差し伸べてきた。

「行きましょうか、焔さん」

「ええ……」

差し伸べてくる手を取らず私は立ち上がる。
そんな私に沖田さんが辛そうな顔をした。

え、どうしてそんな辛そうなの?

私は沖田さんの気持ちを考えながら、部屋を移動した。