そして、放課後――

私はシズカが教えてくれた場所に、ユウキと行った。

そこは、ある神社の手前の横断歩道。

シズカが言うには、この横断歩道を彼氏、彼女と一緒に渡ったら

生涯一緒にいれるんだって☆

私、占いとかジンクスとか信じちゃうタチだから

ユウキを無理矢理連れてきたってわけ。

「ユウキ!!ここ!!」

「ここぉ!?これほんとに横断歩道かあ!?」

横断歩道の白い線が、ほとんど消えかかっていてただの道路にしか見えない。

「ここだって!!ほらっ渡ろっ!!」

「お、おう」

照れながら、二人は歩く。

歩幅をあわせる。

ゆっくりと歩いて向こう側にたどり着いた私達は、さっきよりもギュッと手をつないで帰った。