こんななんでもない話をできるようなったのも

ユウキのおかげ。

ずっと、暗かった私に手を差し伸べてくれたのは

ユウキだった。

そんなユウキを好きになった。

ユウキの事を考えてると恥ずかしくなったので背中をデコピンする。

「って!なんだよお。アスカっ!!」

「なんでもないっ!!」

照れ笑いを隠しながら、玄関を走り抜ける。

ユウキと一旦別れを告げて、教室に入る。

「アスカー!!」

私の友達、シズカ。

高校に入学して、初めてできた友達。

趣味とかもよく合ってシズカと過ごすと毎日が楽しい。

「ん??何??」

「今日、ユウキ君と帰るんだよねえ??」

「うん、そうだけど??」

「そっか!!そしたらいい事教えてあげる!!」

「え!!なになに!!」