「おじさん、助けて!




未来ちゃんが……。

未来ちゃんが……」






「どうしたの、そんなに慌て。




その未来ちゃんって子が、

どうかしたのかい?」






「未来ちゃんが……、

未来ちゃんが……、

海で溺れてる!」






私はそのおじさんと

未来ちゃんが溺れていた場所に

引き返した。






でも、さっきまで

私たちがいた場所に

未来ちゃんはもういなかった。






〈 未来ちゃん! 〉






私の心臓は、

ドキドキと大きな音を

鳴らし始めた。






〈 未来ちゃん、

どこに行ったの?




まさか、溺れてしまったの?




嘘だと言って未来ちゃん。




どこに行ったの、未来ちゃん!




未来ちゃん! 未来ちゃん! 〉