受験勉強もままならず、

夜も眠れなかった私は、

まだ何の確信もないものの

武田薫を問い詰めることにした。






もしかしたら、

私は人違いをしていて

武田薫に不信がられる

かもしれなかった。






でも、他に心あたりがない今、

私は武田薫を

メールの送り主だと

決めつけていた。






私は、ただの逆恨みで、

これ以上、眠れない夜を

過ごしているわけには

いかなかった。






私には、K大学の医学部に

現役で合格するという夢がある。






私はこの問題を、

少しでも早く

解決するために、

その日の放課後、

武田薫を校舎の屋上に呼びつけた。