「朱美、

昨日の夜中に、

またあのイヤガラセの

メールがきたの」






私は朱美の前で肩を落とし、

沈んだ声で朱美に言った。






「またイヤガラセの

メールがきたの?





美和子、そのメールを

読ませて」






私は朱美にそう言われ、

自分のスマホを朱美に渡した。






朱美は、

私に送られてきた

イヤガラセのメールを読むと、

しだいに表情を険しくして、

私にこう言った。






「美和子、気をつけた方がいいわ。






このメールの送り主は、

普通じゃないわ。






普通の人は、

ここまで他人を

妬んだり、憎んだりはしないわ。






美和子、

あなた本当に

このメールの送り主に

心あたりはないの?






もしかしたら美和子は、

危険な目にあうかもしれないよ。






美和子、よく考えてみて。






あなたが逆恨みで、

とばっちりを食らう前に!」