朱美は震える私を見つめ、

私にこう言った。






「きっとこのメールは、

この学校の生徒のしわざよ。






それも多分、

私たちと同じ三年生だと

私は思うわ。






美和子は決して

悪くない。






美和子は妬まれてるのよ。






美和子は誰よりも

恵まれているように見えるから」






「そんな馬鹿げた理由で

こんなイヤガラセのメールを

送ってくる人がいるの?」






私はそう言って

朱美の顔を見つめた。






「美和子にはわからないかも

しれないけれども、

前向きな生き方をできない人が、

世の中にはいるのよ。






人を妬み、

足を引っ張り、

不幸を願う生き方が……」