私は自分のスマホを朱美に渡し、

今朝、私に送られてきたメールを

読んでもらった。






私が、メールを読む朱美の顔を

となりでじっと見つめていると、

朱美の表情は、

みるみるうちに

険しくなっていった。






「何なのこれ!

こんな悪質なイタズラメールを

送ってくるなんて、

この人、イカれてるわよ!」






朱美はそう言って、

驚いた顔で

私を見つめた。






「美和子、このメールの送り主、

心あたりはないの?」






私は朱美にそう訊かれて、

力なく首を横に振った。






「心あたりなんてないわ。






突然、何の前触れもなく

こんなメールが

送られてきたのよ」







私が朱美にそう言うと、

私は急に寒気がして

思わず体が震えていた。