私はそんなあなたの幸せを

許すことができません。






世の中には、

家庭の事情で

進学をあきらめなくては

ならない人がいるのです。






家庭の事情で

ひっそりと

日陰な毎日を送っている

人がいるのです。






私にも理想があった。






でもそこには、

どうしても手が届かなかった。






私はあなたとは違って、

裕福な家の子ではないから……。






自分の理想が、

しだいに霞んで見えるその感覚を

私はあなたに知ってもらいたい。






私はあなたが憎い。






死んでくれたらいいのに。






私はあなたの不幸せを

心から願っています】