ーキィィ。
少し耳に障るような音を立てて屋上のドアが開く。
(あ、やっぱりいる)
私は、その人がいることを確認して歩きだした。
「遙先輩」
私の声に気がついて振り向く先輩。
「おぉ、碧か。」
あぁ、やっぱりかっこいい。
今、私の目の前にいる人は1つ上の月谷遙先輩。色々と相談に乗ってくれる頼りのある優しい先輩・・・で、私の好きな人。
「先輩も、もう3ねんせいですね。」
先輩の隣にドカリと座る。
「そうだな。