「なぁ、帰るぞっ?」

後から新の声がした

「え?あ、うんっ帰ろう?」

「あ、あの?」

知らない男の子が立っていた。

「えーと…」

「水谷さん少しいいかな?」

え?私?

「えっと、私ですか??いいですけど…」

「良かった。えっと、山岸くんごめんね?」

「えっと、新先に帰ってて?」

待たせちゃ悪いもんね…

「いい、待ってる」

なんか、不機嫌な感じ??

んー?

「わかった、じゃー、ちょっとまってて??」

私達は、教室を出て図書室にいる。

「えっと、あの私に用ってなんですか?」

「えっと、俺の事知ってる?」

知ってるって言われても…

「ごめんね?知らない…」

「俺、7組の駿河遥輝っていうんだけど」

7組って別館だよね?

余計わかんないよ…

「よろしくね?私の事知ってたんだね?」

よく知ってるなぁ

「まぁ、山岸くんって有名だし…笑」

あぁ、新が有名だから知ってたんだぁ

「そっか、で、用って?」

「あのさ、俺水谷さんのこと好きなんだよね…でも、いきなり付き合ってって言うのはなぁって思っててだから、友達から仲良くなってくれないかな?」

私の事好き?うそうそっ私を??

「えっと、友達だったらいいですよ?私でよければっ!!」

「良かった!!よろしくね?俺のことは、遥輝って呼んでね?」

「よろしくね?遥輝くんっ!!」

「おうっ」

私達は、電話番号を交換して別れた。

遅くなっちゃったかな?

新どこにいるかな?

[発信: 新 ]

『はい?美優今どこ?』

『えっと、教室にいるよ?』

なんか、まだ不機嫌だなぁ…

『俺、トイレだからちょっと待っててすぐ行く。じゃっ』

「あ、切れた」

どうしたんだろ?

私なんかしたかなぁ??




新は、帰る時も喋ってくれなかった…