「美優?帰ろう?」

「へ?あ、うんっ!」

いつもは、新と帰るはずだけど…

今日からは、瑞穂と帰ることになる…

なんか、変な感じ…

今まで、二人共彼氏、彼女を作らなかった。

なんでかは、分からないけど…

「どうした?上の空だね?」

「え?あ、ごめんね?」

「ねぇ?お茶してかない?」

「うんっ!いいねっ!!」

はぁ、なんか変だ…

「ねぇ?聞いてる??」

「え?あ、うんっ?なんだっけ??ごめんね?」

「はぁ…もうっ!!さっきっから何気にしてんの?」

「んーん、考え事してただけっ!ごめんね?」

ダメだっダメだっ!

「あれ?あれって、新くんじゃない?」

「え?あ、ホントだっ!」

あれ?今日は、彼女と帰るって?

「あれ?なんで?こんなとこに?」

「新、今日彼女と帰るって言ってなかった?」

「あー、あれ嘘っ!!ごめんごめん」

嘘?
「はぁ?なんでそんな嘘つくのよっ!!」

「ごめんって」

「もうっ、しんないっ!!」

「あははっ!!ごめんなっ!!」

「もう、いいよ…」

「んじゃっ、俺行くなっ!!牧野もまたなっ!」

はぁ、嘘だったのかよ…

でも、なんか変な感じすごくホッとしてる

良かったのかな?

ん???

「へん…」

「え?なにが?」

「んーん、何でもない」

そのあと、すぐに瑞穂とは、別れて家に帰った。

「ただいまぁ」

「お帰りっ多分上に新くんいるわよ?」

「あぁ、うんわかった」

「また、新くんかっこ良くなったんじゃない?」

「はいはい…」

「結婚しちゃえばいいのにっ」

「ないないっもう、上行くねっ」

はぁ、お母さんまで…

「おかえりー」

「ただいまぁ」

私は、いつも通り服に着替える。

でも、いつもよりなんか恥ずかしい…

でも、全然新は気にしてない

ベットに寝っ転がって本を読んでる。

「なぁ?」

「なーに?」

「お前彼氏とか作んねーの?」

「なんで?」

なんか、ドキドキする…

「んー?別になんとなく、かな?」

なんとなくって…

「作んないよ?新は?」

「んー?まぁ、欲しいのは欲しいなっ!」

なんだそりゃっ??

「ふーん、好きな人とかはいないの?」

「いるかな?でも、無理だなっ」

いるんだ…

なんか、苦しい…

「そー、そ~なんだ…」

「やっぱりか…」

「何が?」

「何でもねーよっ」

??なんだったんだろー?

「二人共ーご飯出来てるよっ!新くんも食べてくでしょう??」

「はいっ!ぜひっ!」

みんなでご飯食べて私の部屋にいる。

「ねぇ??」

あれ?返事がない

「新??寝てるの?」

はぁ、また寝ちゃったのね?


「新??起きなよ?」

はぁ、このくらいじゃ起きないことくらい分かってる

こうやって、寝てると昔から変わらないなぁ…

「新?覚えてる?昔にした約束…」

はぁ、何言ってんだろう?

私、新のこと好きなのかな?

誰かに新を取られるのは凄いイヤッ

これって好きなのかな?

「新??私、新のこと好き…」

これが、これが好きってこと??