その頃
彼氏の健二は
真夏の暑い中
汗で何枚も仕事着を着替えながら

期限に追われている現場で焦りながら
仕事をしていた。


「お~ぃそろそろ飯にするぞ~」

そう声をかけたのが 健二の昔からの先輩でもあり親方でもある

拓也だった。

拓也はすでに結婚をしていて可愛い娘もいる
人生の先輩だ

健二はいつも
思っていた

「いつか拓也のような幸せな家庭を持ちたい」

でも俺は車の借金もあるし
まだまだ結婚までは時間かかりそうだな
日頃からそんな風に考えていた