「愛実、、、」
まるで彼氏を馬鹿にされたような顔をした愛実を見てユウはただ事ではないと思ったのである。
その後の授業、愛実はずっと金沢叶多のことを考えていた。
やがてお昼休みになると、教室を飛び出して2年の校舎へ向かった。
愛実の授業の様子をずっと見ていたユウは、教室から飛び出す愛実を心配に思いついていった。

「どうしよ、、、」
なぜ、来てしまったのだろう
こんな気持ちは経験したことなかったからだろうか。恋愛もしたことがない自分に。
2年A組と書かれた教室。もの珍しそうにこっちをチラチラ見てくる2年生。よく考えて見ると同級生でもむやみに近づかないしかも怖い先輩に、わざわざ何の関係もない後輩が本人と会ってもいいのだろうか。自殺行為と同じようである。
しかも落とし物なら本人のロッカーに入れるとか、他の3年生に預けるとか、手段はあったはずだ。しかしここまで来たら仕方ない。
そぉーっと覗く

いた

やんちゃに遊んでいる。

！！

目があった