一時間目の地獄だった数学が終わる。
そういえば、
「愛実!」
机に倒れこんでいる愛実がそこにいた。
「今朝からずっとこうなのよー」
はるかがつぶやく。
「おーい。」
何かおかしい
ユウは思った。
確か昨日妃咲がメッセで言っていた。

"愛実が何かおかしい(--;)"
"今日近くの公園で会ったんだけど、金沢先輩と何かあったらしいけど(;´д`)"

「ねえ、愛実、先輩と何かあっ、、、」
「別れた」
「ええっ?!」
派手に驚くはるか
「なっなんで、、、?」
「最低な人だった」
やはり時すでに遅し、かあ
ユウは思う。
「この間の夜、何かあったんでしょ?」
愛実は頷く。
ユウはギュッと抱きしめる。
「怖かったでしょ?ごめん、止められなくて」
こういう悔しい思いはたくさんした。
少し違うかもしれないが。
「もう、恋なんて、しない」
愛実は言った。
はるかは呆然としていたが、ユウは複雑な気持ちであった。恋など、愛実がしないのであれば、、、
光希は、、、
誰のものになる?
ブンブンとユウは首をふる。
やはり自分は嫌いだ。