「はっ!」
時計を見ると、12時半を指している。
「ユウにしては珍しいなあ、授業中に寝るなんて、、、」
横から小声ではるかが言う。
「えっ!あたし、寝てた?!」
教室に響き渡る声。
みんなが一斉に振り向く。
「そうか、上田、寝てたんだな。俺の熱血授業に。マイナスしてやる」
無駄に熱い数学教師が言うと、教室に笑いの渦が起きる。
「えっ、うそぉ、、、」
せっかく数学は頑張ってたのに
机に倒れこむとはるかはクスッと笑う。
「意外とユウってバカ、、、」
「るさい、、、」
しかし、ふと思うと、すごい懐かしい夢を見た気がする。
思い出したくない、が