「ここですかぁ?!」
愛実はキラキラしているがここは普通のホテルではない。
「そうだ」
叶多はもう興奮が抑えきれないようだ。
そしてグイッと愛実の手を引っ張る。
ちょっと強引だっただろうか
そう思ったが、心はもうそれどころではなかった。
「えっ、、、?」
「いや、何でもないよ」
お決まりの作り笑顔をする。

「部屋広ーい!」
小学生か、と思うくらいはしゃいでいる愛実を見ると、叶多は少し罪悪感を感じる。
このために今まで、、、
せっかく見つけたあのひと、、、
(ああーもうダメだよ考えるなっての)
一人で考えている叶多に愛実は言った。
「シャワー浴びてきていいですか?汗かいちゃったんで」
「ああ」
良いタイミングだ
これで、これで、、、