叶多に任せてついていった愛実は、その光景に驚いた。
「ここって、、、」
「みなとみらいだ」
こんな都会には行く機会すらなかった愛実は巨大なビルの山や、広がる海に驚いた。
「こんな近いのに行ったことなかったのかよ(笑)」
「私、一人暮らしなもので、、、あまりお金使いたくないので外出とか避けてるんです」
「一人暮らし、、、?」
妙にその言葉に反応する。
確か、、、確か、、、
アイツは、一人暮らしをしていて、、、
そして、、、
そこから先は考えたくなかった。
「先輩?」
首をブンブン振る叶多。もっとポジティブにしなければ、、、ほら、一人暮らしだと襲いやすいじゃないか、そうだそうだ、と無理矢理変な事を考える。
「な、なあ、遊園地行かないか?」
いきなり突然すぎただろうか。
「行きます!ていうか、行きたいです!」