夜の街はいい
すぅーっと煙草を吸う
しっかしいいものを手に入れた。
あれはタチに自慢できる
そう叶多は思った
「よぉ」
振り向くと
「っ、、、何でいるんだよ」
「いいものが手に入ったって?」
叶多とは1つ年上の通称カイ。本名は基本的教えないバリバリのヤンキーである。
「んだよ。何か文句あんのかよ」
「いやぁ?」
こういう企みのある顔をするのが嫌いだ
「どういう子?」
「てめぇには関係ねぇよ」
こいつだけには負けたくない
叶多はいつもそう思っていた
「どうせすぐヤってすぐ飽きるんだろ」
その通りである
どうせすぐ飽きるだろう
あんな小娘が
ふぅーっと白い煙が視界をさえぎる。
「おまえの選んだ娘(こ)ならどーせ似てる奴だろーねえ。誰でしょ、、、」
「てめーに関係ねえっつってんだろ!」
こいつ、ふざけてる
俺に思い出させるな
「どうせまだ17歳、未成年だ。青春を楽しめ」
「ぅっせえ。イッコ上だからってチョーシ乗んな。このクソが。」
すると、じゃ、とカイは去っていった。
カイと叶多は中学からの付き合いで週1のペースでいつもケンカばっかであった。叶多中3、カイ高1の時1回刑務所に入ったくらい大きな騒動を起こしたこともある。
スマホを取り出すと11時59分を指している。
そしてL○NEをする
"今ひまー?"
「いや、、、」
"今ひま"
"今"
さすがに真夜中にメッセするのはおかしいだろうと思い、そっとスマホをしまった。
もう深い夜になる