今、あたしはと言うと…

 浮輪に乗ってプカプカ浮いている。

 隣には先生がいる。

 他愛もない話をしてるあたしと先生。


「菜々はこの浮輪がないとどうなるの?」


 ………どうなるって…沈みます。


「浮輪取っていい?」


「だっ…ダメ!!」


「ダメって言われると余計取りたいんだよ!」


 先生がニンマリ笑った…悪人顔で…


「先生!!!ダメだからね!!!」


「ダメじゃないし。よいしょっと!!」


 バシャーン!!!


 うっ…うッ、浮輪がぁぁぁぁ!!!


 ウグッ……んグウッ……


「ぜ、ぜ、ぜんせ…いっ…ウグっ…」


 沈む…溺れる…助けてぇぇえ!!!
 


「ぅッ…っ…プワァッ…先生!!!バーカ!!」

 先生が抱き上げてくれた。

 本当に死ぬかと思った…


「あはははは!!!菜々面白いな!!」


「先生!!笑いごとじゃないです!!」


「ごめんごめん!!」


 まったくもう!!!


 しばらく先生と二人で遊んだ。