戻って来た先生は…

 車に乗り込んで直ぐに…

 
「ったく。菜々のバカ。お前、もう少し危機感覚えろ。大沢だったから良かったけど…!」


 溜息のオンパレードだ…


「ごめんなさい…。」


 菜々はショボンっとした…でも、本当に危機感がないんだ…きっと俺らの関係がバレないのは、運が良いんだと思う。

 神崎達のおかげってのもあるけど。

 あいつ等の存在は本当にありがたい。

 大沢もまぁ、大丈夫だろう。

 菜々と似たタイプみたいだから。


「大沢…俺、誰だか分かるか?」

「……分かりません…。」


「…分かるよな。」


「……はぃ……。」



「もしバラしたら赤点。進級できなくなるぞ!…沢田の彼女だよな。って事はこいつ等の仲間入りだな。たっぷり可愛がってやる。」



「先生……学校と性格が違う…。こんな先生知らない…!!」


 愛華ちゃんも先生の性格の違いに気づいたんだ。

 感が鋭い…。