肉じゃがを口にした石川先生は…トイレに駆け込んじゃった…。やっぱり駄目かぁ…。


「先生!ピザ頼んで!!」

 美憂が言った。…作った張本人なのに…石川先生はトイレにこもったっきり出て来ないし。

「お前…自分で作ったんだから責任持てよ…これどうするんだよ?」

「どうしようね?先生が食べれば!あたしいらない!」


「あたし要らないって…俺もいらないんだけど!!」


「じゃあ、取りあえずピザ頼もうよ!時間、もったいないよ!!」


「ったく。電話するからお前ら黙ってろよ。」


「先生!チーズたっぷりね!!」


 チーズいっぱい入れてねっと電話している先生に言った。


 先生は、嫌そうな顔をしながらもチーズトッピングを追加してくれた。



 あっ…石川先生が顔色悪そうにして戻ってきた。


「水…。水くれ…」


「水が欲しいなら何か言う事あるでしょ?石川先生。」

 美憂の逆襲はまだ終わってなかったみたい……


「誰でしたっけ?女をバカにするような言い方したのは?」


「………………。」


「誰でしたっけ?このあたしをバカにしたのは?」


「………………。」


「料理作れないのはいけないですか?別に出来る人がすればいいんじゃないですか?それともあたしの料理食べたいですか?沢山ありますけど。石川先生。」


 ……石川先生が固まってる…そりゃあそうだ。…先生も隼人もビビってるし…この三人は経験済みだからね。



「木下様…すみませんでした!!」


「もう言いませんは?」


「もう言いません!!」


「料理は出来なくていい?」


「はい!!料理はやらないいで下さい!!」


「あたしの料理はおいしかった?」


「はい!美味しかったです!!不味いなんて本当の事は、大変申し訳なくて言えません!!!」


「もう、口ごたえしませんので水下さい!!!」


 仕方なく、美憂はキッチンに水を取りに行って石川先生に渡した。