盛り付けをして先生達の元へお料理を運ぶ。


「菜々…作っちゃったのか?」

 先生が遠慮がちに聞いてきた。

 相当イヤなんだろう。

 …先生の気持ち分かります!

 でも、美憂さんはもっと止められません!!


「…はい…。」

 あたしも何だか申し訳なくなってきた…こんな無様なお料理を先生達に食べさせるなんて…。

 
 石川先生は出て来たお料理を見て目を見開いてる…開いた口が塞がらないってこの事を言うんだ…。


 だって見た目はゲテモノだもん…。


「お前ら…本当に女か…?これは酷すぎるだろ…ありえねぇ。お前ら男共…よく我慢したな。」

 何か喋ったと思ったら…石川先生は先生より酷いSだっ!!


 先生も酷いんだけど、比べ物にならない!!


「こんなの食いもんじゃねぇ。お前らよく食ったな…ある意味すげぇよ。俺、匂いだけで吐きそう。てか、俺腹いっぱい。」


「お前…責任取って食えよ。俺…無理。これ食ったらトイレから出れない。マジ勘弁だ。」

 俊介(しゅんすけ)とは石川先生の名前だ。

 先生がさっき言ってた。

「俺らも無理だから。石川先生よろしく。これ食いもんじゃないし。」


 先生も隼人も陸も放棄した!!

 
「…石川先生には、絶対に食べて頂きますからッ!!」


 美憂が石川先生にはっきり言った。


 相当、さっき言われた事を根に持ってるんだ…


 だから美憂は怖いんだよね…絶対引かないし…ある意味石川先生可哀相…。