先生が車のドアを開けてくれた。


「気を付けて降りろよ。」

 真っ暗で見えないから歩くのは結構怖いんだよね。


 躓きそうだし…


「階段登るからな。」


「何で、階段?」


「階段で上まで行って展望台から見るんだよ。」



「展望台?」


「周りに邪魔な物がないから絶景なんだ。」



「でも、先生…目、瞑ってたら階段なんて上れない…」