目が覚めたら、先生が隣にいる。


 あたしの頭をずっとなでてる。


 頭なんて男の人に撫でて貰った事がないから恥ずかしい。


 先生の手が心地よい。


 いざ本人を目の前にすると、今日の出来事の事を思い出して恥ずかしくて目を開けられない。


 先生が目の前に居るし…



 でも、ずっと寝てる訳にはいかない。



 意を決して起きる事にした。


「先生、おはようございます…。」


「菜々?起きたのか?」


「うん。」


「昼休みに一回、戻ってきたんだ。そしたらグッスリ気持ち良さそうに眠ってたから。」