「そうなんですか?」
「悪いけど、調べさせてもらったよ」
そういってカバンからパソコンを取り出す。
そこには日本にいた頃の私の写真や頼人との写真も。
私の詳しいプロフィールや頼人のプロフィールまで。
「この人との子供、でしょ?」
「……はい」
「悪いけど、日本に帰ってもらえるかな?」
「え?」
「君はルイにふさわしくない。それに、ルイには婚約者がいるんだ」
「こ…ん……やく…しゃ…?」
「そう。君より綺麗で、ルイにふさわしい子だよ。ほかの子供をお腹に宿してるなんて、反対されるに決まってるさ」
………痛い。
私はルイのこと好きじゃないはずなのに。
何をいわれても平気なはずなのに。
どうしてこんなに……胸が痛いの…?
もしかして私は…ルイのことが…?
「まさか離れたくない、とかいう気かな?」
「……お願いします、ルイの隣りにいさせて下さい」
「恋人じゃないんでしょ?それに、ルイがその子を受け入れるはずないよ。他人の子だよ?」
「わかってます…けど!!」
「そんなにいうなら…仕方がないね」
「認めてくれるんですか!?」