「あぁ。前にやってた仕事で一緒になってね。僕のことは気軽にルイとでも呼んでくれ」


「は、はぁ…」


「そっか、もうこんなに大きくなったのか。僕があった時はまだ中学生ぐらいだったしね」


「えっと…失礼なことをお聞きしますけど…ルイさんはいくつなんですか?」


「普通にルイでいいよ。敬語は使わないで。んー、確か今年で25かな??」


「え、見えない!!」


「ふふ、ありがとう。ここで何してたの?花那と旅行でもしてる?」


「あ…えっと……」


「ワケありか。あ、お昼はもう食べたかい?」


「まだ…」


「なら、一緒に食べに行こう。いいお店知ってるんだ」


「え、でも……悪いですし…」


「悪くないって。ほら、行くよ」


私の手を引いて、ぐんぐん行くルイ。


歩くのはやっ…!


ついてくのがやっとで、気付くと大きなレストランの中にいた。


「うん、この席に座ろうか」


とっても広いバルコニーで、風も気持ちいい。


周りには綺麗な服を着たカップルやら友達。


私…場違いじゃない?


服は可愛くないし、メイクもろくにしてないし…。


「いいんですか…?ここ、高いんじゃ…」


「気にしないで。僕、毎日ここで食事してるんだ」


「そうなんだ?」


「すごく美味しいしね。あ、いつものを2つね」


そばにいたウェイトレスさんにそういうルイ。