俺はそんな姿にさえイライラし、最低なことをいった。


「お互いに口を出さないこと。守ってないじゃん。ずっといおうと思ってたけどさぁ

ほんとに邪魔。俺の前から消えろよ。

ここから出ていけ」


いった後に後悔が押し寄せ、それに耐えきれず俺は家を出た。


このことをどうしても誰かに相談したくて、水内さんに電話をかけた。


とりあえず、会社の近くのカフェで落ち合うことになった。


カフェに入ると、一番奥の席に水内さんはいた。


店内は静かなバラードが流れていた。


「高梨さん、こっちこっち」


席に座り、ブラックコーヒーを頼んで、運ばれてきたところで水内さんから切り出した。


「何かあった?ケンカ?」


「いや、ケンカっていうか……出て行けっていった…」


「はぁぁ!!??アンタ、頭大丈夫!?大丈夫じゃないよね!?」