翔平、三浦翔平は見た目も中身もチャラチャラした今時の男子だ。

私とは中学も一緒。
この高校は私達の中学からは結構遠いから、同じ中学出身者は少ない。

私達の学年は私と翔平と・・・高村の3人だけ。

翔平は隣のクラスだけど、クラス合宿は2クラス合同で行われる。

「うーん、恋愛感情はないけど、イケメンだから目の保養みたいな?
まりあって三浦君と仲良いよね」

「同じ中学だっただけよ 」

「そなの? 二人が付き合うんじゃないかってみんな心配してるんだよ~。 お似合い過ぎて文句も言えないしさ」

「あ、それはない。
地球上に翔平と2人きりになっても絶対無い」

「そんな断言すんなよ。ひでぇなぁ」

頭上から声がふってきて、見上げると翔平がいた。

背が高くて、明るい茶髪に派手なピアスをしている。

イケメンかな?チャラいだけに見えるけど。

「なに勝手に人のクラスに入ってきてんのよ」

「別にお前に会いにきたんじゃねーよ。
高村ー!」

翔平がでかい声で高村を呼ぶ。

「うるさいよ、三浦。
そんなでかい声出さなくてもお前目立つから気づいてるよ」

高村が翔平に笑いかける。
二人は楽しそうに話し出した。

いいな、翔平は。