やっと始まった。

校長は次々とクラスの先生を呼んでいく。

「六年一組……峰岸 美緒先生です。」

えっ……?

誰………?

私は不思議な顔をしながら、梨香をみた。

「うちらの先生は新しく入った先生
しっかり聞いてた??」

あっ……そう思えば、緊張しすぎて聞いてなかった。

「ごめん。(笑)」

校長の話も終わり、さっそく教室へ向かう。


……ドン!!!……

いった−−……

「ははっだっせ!!」

はっっ?誰でっか?

「大丈夫?」

梨香が手をかして立たせてくれた。

「ありがとう
ってか、あいつ誰?」

「萩原 慎だよ。
結と同じ名前の!」

「へぇ〜」

まっ!!そんなのうちには、関係ないし!!

……キーンコーンカーンコーン…………………

んっ?
「なんか今日のチャイムおかしくない?」

気づいた私は梨香に言ってみた。

「そう?………
ってか、急がないと!!」
そう言って私と梨香はダッシュで教室へと向かった。


思うと、このチャイムが試練の始まりの合図だったかもしれない……