そのあとどうやって家に帰ったのかも覚えてなかった。
気づいたら、飯を食ってて。
気づいたら、ベッドの上にいて。
そしていつの間にか、朝になってた。
いつもなら「おはよう」って隣の家から俺を迎えに来るはずのカオの姿はなくて。
本当にもう、カオとは一緒にいられないんだと思った。
「っ…なんで……なんでだよっ……」
その時はまだ、カオが離れていった理由が分からなかった。
カオが好きだった俺にとって、それは叶わないんだと突きつけられたように思えて。
ただただ、溢れてくる涙を拭うことしかできなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…