琥珀「…ひま、り、?」



向日葵の腰掛けているベッドに、俺も座り、向日葵を見つめる。



向日葵「……青星は、楽しい、…?」



弱々しく、今にも消えそうな声で俺に問いかけるが、向日葵の表情は俯いていてよくみえない。



琥珀「…ああ。眩しすぎるくらいに」



ずっと裏にいた俺には眩しすぎるくらい。



青星は綺麗な光だった。



真っ暗闇の中、右も左もわからずにずっと真っ直ぐに進んでいた俺に、眩しい光がさし込んだ。



今までは、向日葵がたった一つの俺の光だった。



ただただ、俺の道を示してくれる淡い光。



それが、今では眩しすぎる数多くの光に消されそうなくらい淡くて儚い。



それでも、俺には無くてはならない光だ。



向日葵「………琥珀と、陽向は、俺の"大切な仲間"だよ。」



琥珀「俺もだよ。」



向日葵「…陽向は、"僕の恩人"

………琥珀は、"俺たちの光"」



間違えないように一句一句、自分に言い聞かせるように、俺に言った。



…それが、何を意味してるのか。



わかるはずがないけど、応えなきゃいけない気がした。



琥珀「俺にとって、向日葵は"無くてはならない光"


陽向にとって、向日葵は"恩人"だ。」



向日葵「……俺はそんな大それた人物じゃないよ…ただのガラクタ。」



まるで、自分を"道具"や"玩具"のように扱おうとする。



自分が命を狙われていたとしても、向日葵は"他人事"のように行動するのだろう。



それが、俺には心配でたまらない。