-それから数日、百桃は希輝がいない時…大体夜に近い時間に幹部室に来ては、俺たちと一緒にいた。



そして、その日も夜中に百桃が来ていて、俺たちは幹部室に全員でいた。



だが、その日は俺たちと下っ端数人のみが倉庫に残っていて、その他はもう夏休みに入ったため旅行に行っていた。



普通なら幹部室じゃなく、下で残りの数人と話してるんだけど、百桃が来たからそのまま上で話していた。



…1人くらい下に居れば・・・



あんなことにはならなかったのに…。



今になってはあいつらへの後悔しかない。



……俺たちの不注意で"あの事件"にあいつらを巻き込んだんだから。



…それは、唐突に起こった。



ガチャッ--



「「「「「っっ!!」」」」」



??「飛鳥ー、ちょっとこk…え、、?」



突然ノック無し(この頃にしてはいつものこと)に扉が開いて下に残っていた下っ端の中の1人が入ってきた。



当然突然のことで幹部室に堂々といた百桃も隠れることが出来なかった。



……つまり、



??「な……っ!!誰ですか、その子…っ」



京「あ、、いやっ……これは………っ!」



百桃が俺たち以外にバレたということだ。



この時、俺たちはかなり焦っていた。



まさかバレるなんて思ってもみなかったし、ましてや裏姫なんてどう説明していいのかさえも……わからなかった。



…だが、そんな俺たちの混乱を止めたのは意外にも葵絆じゃなく、百桃だった。



百桃「きーちゃん、きょーちゃん、あーちゃん。すわって?」



葵絆「っ、百桃…」



百桃「とうのかえでさん。」



楓「っっ!!??」



百桃「……せつめいするから、、ここにすわってください。


らーちゃんは、したにのこってるみんなをつれてきて?」



雷「えっっ!?でも!!」



百桃「・・・らーちゃん。だいじょうぶだよ」



始終百桃は冷静で、驚く俺たちに優しく微笑んで指示する。



何をするのか、なんてわからないけど、俺たちは百桃の指示に従うしかない。



これは百桃が望んでいることなのだと、わかったから。