大輔「嗚呼、あれから何度もあいつが潰した後に会ったからな。



だがあいつは何度聞いても、"主"に頼まれたから、ブルースターを潰そうとしたから、しか言わなかった。



…凪が家に来る1週間前、オレは初めて刹那が潰しているところを見た。



………一言で言って、刹那は凄かった。



ドコッバシッガンッガッシャーンッッ



狂った様な奴らの声が聞こえる中、刹那はコンパクトな動きで奴らを次々に倒していた。



無感情な目をして、唸る奴らにこっちの背筋が凍る程冷たい目を向けていた。



「ひぃっっ……やっ、やめてくれっっ!!!!
俺らが何したってんだよッ!」



たった数分で1人以外の全員を倒した刹那に怯え、ヒィっ!と後ずさる残りの1人。



出ていこうとしていたオレは奴のその言葉を聞いてピタリと足を止め、再び隠れた。



…やっと、刹那の理由が分かるかもしれない。



そう思ったからだ。



「…青星に手、出そうと、した…。
青星を潰そうなら許さねぇ。」



「な…っ!!!!な、で、、知って‥‥っ」



…そんな情報、オレたちは知らない。



恐らくその情報は回っていなかった筈なのだろう。



だからこそ、奴は怯えながらも酷く驚いていた。



「あいつら、傷つけるなら……」



「…ひっ!!!!」



「コロス」



元々鋭く冷たかった目が、更に殺意までもが含まれた。



奴はその目を間近で見たためか、強い殺意に気絶した。



すると、スーっと殺意が無くなり、キッとオレのいる方を睨みつけた。



サッとすぐに隠れたが、コツコツと近づいてくる足音がした。



「……何、してる。」



「あー…いや、」



やはり気がついていたらしい。



不機嫌そうな顔で、気まずくなり目を逸らしたオレを睨んだ。