騎士「……これ、、」



その手紙には、



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星へ

今まで利用していて本当にごめんなさい。
9年間も自由にさせてあげられなくて、本当にごめん。

でも、勘違いしないで欲しい。
俺は星のことが好きだった。
それは嘘じゃないし、思い違いでもない。


今までありがとう。
これからも、辰巳さん、智軌さんたちの遺した虹羽組をよろしくお願いします。

I wish for your happiness.

桃井向日葵

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最後のは…英語だな。



"貴方の幸せを願ってます"ってとこだろう。



手紙を読み終わった俺は持ってきた自分への向日葵からの手紙を取り出す。



星藍「…別に俺は充分自由なのにな。」



いつの間にまた新しい煙草を吸っている星が自分に向けて呟いた。



そんな星に、取り出した茶封筒を差し出す。



騎士「……俺のには、お前をよろしく。って書いてあったぞ」



星藍「え??」



なんで。と言いたげな顔をする星へ言葉を続けた。



騎士「あいつはあいつでお前に罪悪感を抱いてたんだろ。だからこそ俺に頼んだ。お前ならわかるだろ?」



9年間向日葵を支えてきたお前なら、向日葵が俺に頼んだ意味が。



星藍「…あぁ……俺、結構想われてたんだ…」



そっか、そっか。と確認するかのように何度も頷く。



その顔は、さっきのように眉は下がってなく、すっきりしたような顔になっていた。



…どうやら、抱えていた悩みの一つが消えたらしい。



騎士「解決したんだろ?ならさっさと寝とけ。お前、どうせ朝起きれねぇんだろ??」



星藍「うっせ。どうせとか言うなよ!
好きで起きれねぇんじゃねぇし。」



騎士「はいはい。わかったから、さっさと戻れって」