「お前らなぁ…
どう見ても2人とも折れてんだろ。

はあ……そんで?向日葵は何処か怪我してんのか??」



呆れたように2人にデコピンしたすーがホッと息をついたのがわかった。



「…あ、僕はだいじょうぶ。なんともないよ」



「ウソだ!
すー!ひまは背中をやけどしてる!!
さっき鉄のドアによりかかって、やけどしたんだ!!」



「だいじょーぶだよ、!いたくないし、なんともない。それより早く行こう。」



全員の視線がひまの身体に集中するが、ひまはそれを振り払うように歩き出した。



「向日葵、ちょっと待てって。

とりあえず時雨と陽愛は俺が抱いてく。陽向、お前は向日葵を背負えるか?」



「うん!」



ひまは最後まで渋っていたけど、すーに納得させられ、渋々俺の背中に乗った。



…いや、乗ろうとした。か。



ドカンッ



「「「「「うわぁぁ!!」」」」」



俺がひまに背を向け、しゃがんだ瞬間、すぐ近くのところで爆発音がした。



俺たちはその爆風によって吹き飛ばされる。



「いっ!!た…」



「「「「「ひま(向日葵)!?」」」」」



数十秒後、俺たちは立ち上がるが、ひまだけ立ち上がろうとしてバランスを崩し、倒れた。



…一斉にひまへと近づこうとしたその時、



ドカーンッガラガラガラッ



「ひま!!」ドンッ



「うわっ、」



……事件は起きた。