「!ひよ!!ひな!!しー!!」



「こー!はーやーくー!」



こっちに気がついたこーを、俺はぴょんぴょんとジャンプしながら笑顔で手招きした。



タタタタタッ



こーはこっちに手を上げてから、走って来た。



「おっはよー!!こー!」



走って駆け寄ってきたこーに俺は勢いよく抱きついた。



「バカっ!!おはようじゃないよ
こんにちわ、こー。」



そんな俺を後ろで見ていたしーが笑顔で俺の頭を叩いてから引き剥がし、こーに挨拶した。



「まーまー、いいじゃん。
おはよう!こんにちわ!こーくん。」



「………。(ペコリ)」



一歩後ろで苦笑いして見ていたひよの後ろに隠れて、こーに浅く頭を下げたひま。



「?その子だれ??」



プクーっと頬を膨らませていた俺の頭をポンポンと撫でたこーがひまに気がつく。



「…ぁ……」



さっきと同じで何か言おうと、口をパクパクと動かすが、言葉にはならない。



「人にきく前に自分から、だろ?」



しーは困ったように笑いながら軽くこーの肩を叩いた。



「あ、うん。そうだよな」



肩を叩かれたことによって我に返ったらしいこーは、ひまから目を離すことなく言葉を続けた。



「俺は朝比奈琥珀、6さい。
"こー"でも、"琥珀"でも、よびかたはなんでもいいよ!よろしくね!!」



なるべく怖がらせないようにと思ったのか、満面の笑みで自己紹介したこー。