捺翔さんはユキの頭をポンポンと撫で、段ボールから機械を取って付けた。



……医療の道を進むユキと捺翔さんは、一生光陰たち殺し屋を許すことはないだろう。



そして、殺し屋を理解し、納得することなどないのだろう。



…でも、それは俺も同じだ。



認めることも、許すこともない。



……だって、光陰たちがしたことは犯罪で、法律で許されていないことだから。



…それでも、俺たちにとって向日葵たちは仲間だから。



許すことは無いけど、信頼はしている。



翔流「…朱羽さんたちはどうされますか。」



下っ端全員、そして捺翔さんが付けたことにより、段ボール箱の中身は2つともあと9個のみだ。



それは朱羽さん、瞬也さん、斗真さん、蓮磨さん、白さん、青さん、翼さん、昴さん、葉亮さんの9人のものだ。



倉庫に残る全員ぴったりに用意されたこの機械にはまだ声は聞こえない。



つまりはまだ時間があるということだ。



朱羽「俺も聴くよ。
あんま関わりとかねぇし、あいつら怪しいけど、悪い奴では無かったしな。

っつーか、それ以前に先代が関わってんなら聴くしかねーだろ。なあ?瞬也」



瞬也「俺に同意を求めんな。」



不機嫌そうに鬱陶しいと言いたげな顔で朱羽さんに言った。



朱羽「でも同意見だろ?」



そんな瞬也さんに朱羽さんはニヤリと笑う。



瞬也「っち
うっせーよ。言われなくとも聴く気だ」