伊織「俺も!連れてってくれ!!
助けてくれた向日葵を、今度は俺が助けたい。」



紫月「…俺も、連れて行ってください。

もし、、もし父さんがボスなら、この中だったら俺が一番父さんのことを知っています。
琥珀、陽向。お願いします」



彼方「……俺は、意図的に人を殺すことがどんなことなのか、よくわからない。
だからお前たちがどんな気持ちで殺し屋をやっていたのかなんて知らない。


でも、少なくとも、ここで過ごしたお前たちの全てが偽りだとは思わない。
向日葵に関しても、だ。

…ここまで過ごした一年間、裏切られたのだろう今でも、向日葵を敵だと思ったことは一度もない。」



現幹部たちが次々頭を下げた。



こーはそんな彼方たちをじーっと見つめ、数分経ってやっと口を開いた。



琥珀「…紫月。」



紫月「はい。」



琥珀「…もし、お前の父親がボスで、お前の母親がひまに殺されていたとしたら?
お前は、それでもひまの味方でいられるのか??」



…こーにしては珍しく、探るような言葉じゃなくて、ただ確かめるような言葉を問いかけた。



紫月「……そうだったとしても、それには何か理由があるんでしょう?

それに、俺は母を知らないし、それだけのことを母がしたというだけです。
向日葵を責めるような馬鹿なことはしません」



紫月は一瞬こーの言葉に驚いた顔をしたが、すぐに真剣な顔に戻り、力強く答えた。