ずっとずっと私はあの笑顔を手に入れたくて、結局、最後まで私だけのものにはなってくれなかった。



陸は、今雫の事考えてるの?





強い女になる。




でも、私はあきらめない。



雫ともずっと友達でいたい。









ふと上を見上げると、さっきの満月がさらに光を増して、私に微笑んでいた。







どうすればいいか、なんてそんな問題じゃない。




私は、陸も雫も好き。




選ぶことのできない大切な、人。



くすぶる想いを白に、叫びたかった。



満月に教えてあげたかった。