「柊です。」
意外なほどすぐに、自分の気持ちが出てきた事にびっくりした。
俺にとって、柊はとても大事だ。
「君はそう思うんだね。
今日陸君がした事は、いいことだよ。
人間としてすばらしい行為だ。
だけどね、もっと人間の心を持つんだ。」
「人間の心...?」
自分は人間の心を持ってはいないのか、と自分に問う。
「柊君のことを考えたら、君のすべきことはなんだったろうね。」
俺のすべき事...。
宮里先生の考えている事が、わかった。
柊に雫を運ばせる事だった。
でも、雫の気持ちは...
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…