いつからだろう? 私が素直じゃ入れなくなったのは。 なんでだろう? 私が、私じゃないと感じたのは。 夕暮れの潮の香りが波音を包む。 陸は、 雫がすきなのかな。 私の心が冷たいまま。 何のシキさおもない真っ白なまま。 柊の強さがうらやましくて、 雫の素直さがまぶしくて、 陸の気持ちが、見えなかった―...。