―中学1年生の秋―
「陸―!?
あのねぇ、波音さぁ陸のこと好きだよ!!!」
夕暮れの綺麗な海が私を応援してくれるような気がしてた。
真っ白ででもどんな事もすいこんでくれる画用紙が私の心にあった頃。
私は、陸に想いをぶつけた。
素直で、屈託のない私の心がそこにあった。
陸はやっと坊ちゃんがりから抜け出したような、そんな髪型で。
私の髪は今よりちょっと短いくらい。
中学校のセーラー服がやっと似合うようになった頃だった。
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