さっきのように窓の外を見ると、自転車小屋が見える。
ちょうど、陸と雫が玄関からでてきたようだった。
なんでもない...
そう言い聞かせているはずなのに胸が苦しい。
「先生!!やっぱり俺たちも心配だからついていってもいいですか?」
ふいに柊が言った。
「お前ら~サボルつもりか!?」
「違います!!!明日、何時間でも学校に残って勉強しますから!!!」
柊の必死な声に三ツ屋も空気を読んだようだ。
「遅刻なんてしない柊がいうんだから仕方ない。
早くいってこい。」
「せんせっ...」
私は、どうしていいかわからない。
そんな私の手を柊が掴んで廊下に連れて行く。