「...うん。」





足元の砂をちょっとだけけってみる。





さらさらの砂の感触はあまりしなかった。





「お前、ずっと好きだったもんな。」




「柊...」



柊もさっきから砂を手で掴んで遊んでいる。



「気持ち、伝えたんだろ?」








「...うん。伝えたよ。柊は?」




「伝えたんならその分だけ陸も気にするよ。





俺、は...」




また、柊の不安そうで切ない表情が顔をのぞかせる。